夕暮れフェルマータ

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バードウォッチング 晩夏の候の密かな楽しみ

 八月下旬って、どちらかと言えば、オフシーズン?

 野鳥はもちろん四季折々に見られるのですが、やっぱりポイントとなるシーズンというのはあって、ほとんどのカモ類は、囀りの美しいオオルリキビタキクロツグミなどは、です。

 留鳥カワセミなどは、文字通り、一年を通して見ることができますが、川辺に夏草が生い茂るこの時期は、とても観察の好機とは言えません。

 初夏、競い合うように囀っていた小禽たちも、恋の鞘当てが終わった今では、めっきりおとなしくなってしまいます。

 ツバメはまだ帰りませんが、さすがに見慣れてしまいましたし…。

 やっぱり、ジョウビタキツグミ、カモ類が飛来する十月以降まではバードウォッチングのオフシーズンなのでしょうか。

 

この時期だからこそ、バードウォッチングの地味な楽しみ方

 実はそうでもないのです。この時期ならではのマニアックな楽しみ方があるんです。3つほどご紹介しておきましょう。

その1 「今年生まれ」の幼鳥を見つけよう! 

 留鳥夏鳥にとっては、子育てが一段落するのがこの時期。手塩にかけた雛鳥たちも無事巣立っていきました。もう「雛」ではありません。容姿だけは一人前(但し、幼鳥はまだ羽色等が安定しないことが多い)。しかし、挙動はまだまだぎこちない。近づいても警戒心が薄いですし、やっぱり確かに童顔です。

 人家の近くであれば、スズメやツバメ、カラスなど。山間まで足を伸ばせば、オオルリキビタキ、カラ類など。今年生まれの初々しい「子鳥」たちを見ていると、自然と頬が緩んできます。

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今年生まれのオオルリ。可愛いですね。写真はCC0の画像をお借りしています。

 

その2 夏鳥の地鳴きを聴いておこう! 

 上に挙げた、オオルリキビタキクロツグミなどの夏鳥は、極めて美しい囀りで、我々をも楽しませてくれますが、あまりにそのインパクトが強いため、普段、彼らがどんな声で鳴いているのか、分からないままになってはいませんか。

 夏鳥たちはもうすぐ南方へと旅立ちますが、この時期は、彼らの地鳴きを聴き取るチャンスでもあります。と言うより、今しか聴けません(冬季に東南アジア等に出かける予定のある方は別)。

 茂りに茂った夏木立の奥から、彼らの地味な地鳴きを聴き取るのも、この時期のバードウォッチングの隠れた楽しみの一つだと言えましょう。

 

その3 高原の夏鳥の中継地を探せ!

 高山乃至高原で避暑を楽しむ小鳥たち。彼らに会うためには、こちらが避暑地に出向かなければいけません。でも、そんなお金も時間もない、というあなた(って、僕のことですけど)、諦めるのはまだ早い。

 夏鳥たちはもうすぐ南方に旅立ちます。彼らは個人旅行を好みません。ツアーを組んで海を渡ります。その集合場所は…?

 意外と、あなたのお住いの近くかも知れません。

 実際、僕の住んでいる岐阜県西部の半農村地帯では、毎年、春と秋にはノビタキの小さな群れが数日を過ごしていきます。オスの多くも、例のくっきりした黒い頭をしておらず、一見するとノビタキっぽくないのですが、メスの容姿を知っていれば、間違いなくノビタキだと確信できます。こうした渡りの途中での出会い(夏鳥)としては、コサメビタキなども見かけたことがあります。

 普段は山地に棲息している夏鳥たちが、市街地の公園などにちょっと立ち寄るのも、そう遠くない時期になってきました。

 正直、まだちょっと早いのですが、冬鳥が飛来する前に要チェックであることは間違いありません。

 

 以上、バードウォッチングが停滞しがちなこの時期の、僕なりの乗り切り方を書いてみました。それでは、今日はこの辺で。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

yuugurefermata.hateblo.jp