夕暮れフェルマータ

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テンカラ釣り 記録より記憶に残るイワナ・アマゴ・ヤマメのヒットシーン【ヤマメ編・前説】

ヤマメとアマゴ、「陸封」のことなど。

 ヤマメはビジュアル的にも大変美しい魚です。特に、体側についた楕円形のパーマーク(幼魚斑)がキュート。地域差が著しいイワナよりは、はるかに統一された容姿を持っています。但し、専門的に見れば、ヤマメにもかなりの地域差が見られます。

 一方、アマゴはヤマメにそっくりですが、ヤマメにもあるパーマークに加え、小さな朱点が体側に散りばめられているのが特徴です。

 ちなみに、イワナ・ヤマメ・アマゴは氷河期の後、水温の上昇に伴ってランドロック(陸封)されたことで知られています。以前は、サケのように海に下っていたのです。今でも一部はスモルト(銀毛)化して海に下ることがあり、それぞれ、アメマス(イワナ)・サクラマス(ヤマメ)・サツキマス(アマゴ)と呼ばれています。

 サケ科の魚たちは、上述した降海型・陸封型の問題も含め、種類・地域によって様々な生活パターンを持っていることが知られています。

 大雑把に言うと、イワナはより上流に棲み、ヤマメやアマゴはイワナよりは下流に棲む場合が多いと言えます。但し、イワナがいない渓では、最上流部までヤマメやアマゴが棲息しています。

 また、ヤマメとアマゴでは棲息している地域が分かれます。というか、基本はヤマメで、アマゴが中部及び近畿の太平洋側・四国・瀬戸内・九州の一部(瀬戸内海側)に固まって分布している感じです。但し、近年は放流が盛んで、少なからず生態系への配慮が不十分なまま行われている実情もあって、とみに例外が増えてきているようです。

 

ヤマメとアマゴの棲み分け 多摩川源流の実例と考察

 前置きが長くなりました。現在、僕が住んでいる岐阜県西部は完全にアマゴの地域ですが、かつて住んでいた東京都西部だと事情が違いました。ホームグラウンドだった多摩川支流の秋川はヤマメオンリーでしたが、多摩川源流まで足を伸ばすと、アマゴもちらほら釣れてきました。

 それも、面白いことに、例えば、源流に近い支流の一つ泉水谷の支沢である、小室川谷とそのすぐ上手の大黒茂谷では、小室川谷がヤマメのみ、大黒茂谷がアマゴのみでした(20年前の話です。今はどうでしょうか?)。

 もちろん、釣れた魚だけで判断しているので、完璧に棲み分けていると断定はできませんが、大まかには分かれていると言って良いでしょう。

 この分布が、氷河期から営々と続いてきたものなのか、どこかで人為的な作為が加わった結果なのか、それは分かりません。これは知りたいですね。

 まあ、多摩川自体は基本的にヤマメの川なのに加え、アマゴの棲息地域も近いことから、アマゴが人為的に持ち込まれた可能性は否定できませんが…。

 比較的大きな渓谷である小室川谷にヤマメが棲み、小渓と言って良い大黒茂谷にアマゴが棲んでいるのも、その推測を裏付けているかも知れません。これが逆だったら、氷河期以来説が説得力を増すのですが…。

 但し、ヤマメよりアマゴの方が陸封の傾向が強いとも言われているようで、さらにアマゴの方がより源流への順応が良いともされています。そう考えると、アマゴが小室川谷より上流の粗粗とした大黒茂谷に棲息していても不思議ではない気がしてきます。

 うーん、分からん…。

 

 あれ、まだ前置きが続いてますね。すみません。今、タイトルに「前説」と書き加えました。本編はまた今度。今日はこの辺で擱筆させていただきます。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

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