夕暮れフェルマータ

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オオムラサキ ある特別な蝶の話  

日本の国鳥は? 国蝶は?

 このブログでも何度か昆虫について取り上げています。具体的には、アサギマダラやハンミョウについて書きました。今回はさらに、ある蝶を取り上げたいと思います。

 皆さんは、日本の国鳥が何かご存知ですか。そう、キジです。実はこの鳥、都市部では難しいかも知れませんが、郊外の田園地帯に行けば、けっこう頻繁に目にすることができます。警戒心があるような、ないような、微妙な距離感で、我々人間の生活圏にも入り込んできます。その羽色は確かに美しく、それでいながら親しみやすい鳥なので、国鳥にもふさわしいものと思われます。

 では、もう一つ、質問です。日本の国蝶は何でしょう? これもご存知の方は多いでしょうし、何より今回の記事のタイトルにもなっていますから百もご承知のこととは存じますが、そう、オオムラサキです。濃紫の地色に白やクリーム色の斑点を散りばめた美しい蝶です(下にご紹介した本の表紙写真をご覧ください)。 

 

オオムラサキとの出会い & 再会

 ところで、皆さんは日本の国蝶であるこのオオムラサキを実見したことがありますか。もちろん、写真とか、標本ではよく見かけますが、実は僕、生まれてからこれまで、二回しか見たことがないんです。しかも初見は幼少の頃。

 かねてから昆虫図鑑で見て憧れていたこともあり、実際にこの蝶を初めて目にした時は甚く感動したものでした(但し、出会った状況等についてはすっかり忘れてしまいました。ただ、オオムラサキのあの鮮やかな濃紫の羽色の記憶だけが鮮やかに残っているばかりです)。

 そして、二回目は数年前。本当に半世紀近く会っていなかったんです。再会したのは、完成した徳山ダムのダムサイトでした。目の端を大きな影がよぎったように思って顔を上げると、一頭の風格あるオオムラサキが大きく羽ばたきながら僕の頭上を越えて、ふわりと浮き上がり、ダム湖を渡っていったのです。体が大きいこともあり、その後ろ姿は随分と長いこと、僕の目に止まってくれていました。

 

絶滅危惧種としてのオオムラサキ

 オオムラサキは全体としては数を減らしていて、現在は準絶滅危惧種に指定されているようです。ある程度の規模を持った質の良い雑木林を生活圏としているため、どうしても生息域が圧迫されてしまうのでしょう。しかし、国蝶が絶滅してしまうなんて、笑い話にもなりません。何とか工夫して、彼らの生息域を守っていきたいものです。

 それでは、今日はこの辺で擱筆いたします。

 最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

オオムラサキの一生

オオムラサキの姿を美しく捉えた表紙の本を見つけたので、ご紹介しておきます。

 

yuugurefermata.hateblo.jp