夕暮れフェルマータ

 人生のマジックアワーに振り返る好きな本とか自然とか…。

バードウォッチングの楽しみ

遅れてきたバードウォッチャー

 バードウォッチングを楽しむようになったのは三十歳を過ぎた頃。和式の毛鉤釣りに目覚め、初夏の源流を遡行する機会が増えたことが直接のきっかけでした。ザイルを必要とする谷に入れるような登攀技術は持ち合わせていないので、出かけるのは身近な小沢がほとんどですが、それでも、谷の底を歩いていると、小鳥たちの囀りが美しい谺となって空から降ってくるように感じられたものでした。

 一方、半日の釣行を終え、這い上がった林道をのんびり下る間には、目の高さに近いところでしきりに囀る小鳥の姿を見ることができます。断片的に持っていた知識から、青い羽色が印象的なその小鳥がオオルリであろうことは理解できたのですが、それ以外の鳥についてはほとんど分からず仕舞いです。

 

図鑑を持ってフィールドへ

 それまで鳥の名前なんて意識したことすらなかったくせに、一度気になりだすと止まらない。早速図書館に行って鳥の図鑑を探してみました。

 僕が子どもの頃には、図鑑といえば重量感のあるハードカバーで、インドア仕様が基本だったと思うのですが、時代が変わったのでしょう。図書館の書架には、コンパクトでザックやポケットに入れて持ち歩ける、アウトドア派の図鑑がたくさん並べられていました。

 何冊か借りて、学習開始。すると、幼鳥と成長では羽色にかなりの相違が見られる場合のあることが分かってきました。さらに、一年中わが国に生息している留鳥にも、季節によって移動するものが少なくないことを知りました。

 

お気に入りの双眼鏡はこれ!

 同時期にニコンの双眼鏡も購入しました。倍率8倍、レンズ径25mmのコンパクトサイズ。多少ハードな源流遡行でも邪魔にならない可愛いやつです。もう二十年以上、壊れることもなく愛用しています。

 ちなみにその後、同じくニコンの双眼鏡をもう一機購入しました。こちらは倍率10倍、レンズ径42mmとやや大型です。自宅周辺で探鳥する機会が増え、シギやカモなど、遠くにいる鳥を観察するにも都合が良かったからです。

 レンズ径が大きいと、やはり視野が明るくなります。しかも倍率は10倍ですから、見える世界が違います。ただし、枝から枝へ慌ただしく移動するカラ類などを捉える際は、視界が広い8倍25mmの方に分があるようです。今では、出かける場所によってこの二機を使い分けています。最近はむしろ1042mmを携行することの方が多いでしょうか。

 

一期一会の鳥たち

 バードウォッチングはまさに一期一会の連続です。僕のようにカメラに収めることをしない場合はなおさらでしょう。彼らとの具体的な出会いのエピソードについても、いずれ記事にしてご紹介したいと考えています。